2003年に旗揚げ、延べ17本の本公演。イベント含め30本以上の作品を上演

下屋義仁の脚本・演出作品の上演を目的に2003年に設立。
2006年9月までの3年半で全10回の単独公演を行い、解散。
その後、解散したにも関わらず、新たなユニット名を考えることを面倒くさがりイベントへの参加・はたまた本公演まで行う。
現在は少数の劇団員を有した状態で活動をしている。
2023年には設立20周年記念とし、新作書き下ろしの2作品の上演を行った。

(プ)はプロジェクトの”プ”

正しく読まれない・正しく表記されないで有名だが、正しい表記は「(プ)↓」であり、読み方はシタヤジルシプロジェクトである。

(プ)というのはプロジェクトのことで、株式会社を(株)としているのと同じであり、前プ(だと正確にはプロジェクトシタヤジルシになるが気にしない)ということである。
たまに見かける↓(プ)という表記も、間違いであるように見えて本質を考えるとそちらで合っている。

例えば領収書の名前を聞かれた時はこう伝えるべきである。
「前プで、記号の下向きの矢印です」と。
そして、表記上半角かぎ括弧で閉じられているのに理由はなく、見た目上バランスが悪い為以外の何物でもない。

なぜこのような表記になったのかを説明すると、シタヤジルシプロジェクトでは文字数が長すぎる。
何かと宣伝文などを書くときに申し訳なさすぎる。
という理由から、短縮表記を考えたのだが、読まれず書かれず逆に迷惑をかける結果になってしまった。

基本的にはみなさん(出演者含め)、シタヤジルシだけで呼ぶことが多く
SNSのハッシュタグも”#シタヤジルシ”を使っていることから、単にシタヤジルシだけでも伝わる。

作風はいつも決まって

基本的に恋愛である。

シタヤジルシプロジェクトのあゆみ

2003年 7月
劇団ピースコネクターの代表であった下屋義仁が自身の脚本演出作品を上演する目的で自身の演劇ユニット旗揚げ
「(プ)↓」 Vol.1 新解釈・木端微塵世露死苦ひふみ 上演(演劇専用小劇場BLOCH)

2004年 1月
劇団ピースコネクターの解散に伴い、シタヤジルシプロジェクトの活動を主軸にすることに
2004年 5月
「(プ)↓」 Vol.2 恋愛手引 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
予想を上回るご好評をいただき、再観のお客様や口コミ(?)等で千秋楽には135人ものお客様を演劇専用小劇場BLOCHに詰め込む形で上演
観客動員数も300人ほどとなりました
2004年 6月
当時行われていたE-1グランプリ北海道予選[バイト]に出場
2位通過し、北海道決勝に進出を決める(後に少し大変なことになります)
2004年 7月
「(プ)↓」 Sub-project Vol.1 Right Eye 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
下屋義仁が戯曲家として敬愛している野田秀樹氏の3人芝居に挑むことに
平日公演という今までしていなかった日程だけに観客動員数はまったくでしたが、とても面白いお芝居でした
2004年 7月
E-1グランプリ北海道決勝[リストラ]がRight Eyeの3日後に本番(ということをすっかり忘れてました)
Right Eye公演期間中に「E-1グランプリの準備もあるのに大変だね」と言われ、思い出しました
本番中だと言うのに急いで1日で脚本を書いて、役者に脚本を渡し
「明日から稽古するから台詞入れて来て」と無茶振りをすることに
…後の少し大変なこととはこのことです
それでもご好評をいただき、北海道決勝も2位で通過し全国予選に駒を進めることに
2004年 8月
E-1グランプリ全国予選[リストラ全国版]にて、初めて東京の舞台を踏むことに
あと数票で決勝に駒を進められるところで残念ながら予選敗退となりました
2004年 12月
「(プ)↓」 Vol.3 黒いハコ=積=ユキ白く 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
『上半期はコメディで下半期はシリアス、寒いから』と勝手に決めて上演されたクリスマスをテーマにした恋愛芝居
近年であればお馴染みですが、こちらの作品が初めてのシリアス作品でした
この公演を機に下屋義仁自身の演劇ユニットから、劇団へと変化をしました
当時の劇団員は下屋義仁、大谷岱右、佐藤真一、成田麻美、山崎孝宏、山田ひかる、横嶋安有美の7人

2005年 5月
「(プ)↓」 Sub-project Vol.2 ↓プロジェクトX~挑戦者たち~ 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
[too much to ask / カナリヤ / アンドロメダ / 青いベンチ / キズナソング / サンキュー]
総勢18人の役者による短編5作品を上演、上演時間は2時間半にも及びました
2005年 8月
「(プ)↓」 Vol.4 真夏の夜の夢 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
お盆まっただ中に上演された作品
タイトルのせいでシェイクスピアと思われがちですがまったく違います
お城のダンスパーティを舞台にしたコメディとして、予想以上のご好評をいただきました
2005年 11月
「(プ)↓」 Sub-project Vol.3 LOVE STORY for…YOU. 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
[ウグイス / とっておきの唄 / 巨大獣 / 扉]
一人芝居2本、二人芝居2本という少人数芝居を中心としたオムニバス作品
この年に初めて行われることになったTheater Go Round(札幌劇場祭)に参加
初年度は現在のような賞レースではありませんでした

2006年 3月
「(プ)↓」 8th-project 農業少女 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
今まで本公演はVol表記、既成脚本やオムニバスでの公演はSub表記だったものを廃止
単独公演のナンバリングに統一することに
またもや敬愛する野田秀樹氏の4人芝居に挑みました
新たにマツモトアズサが劇団員として加入し、横嶋安有美は本公演をもって休団
2006年 6月
「(プ)↓」 9th-project 若武者 上演(PATOS)
初めて今まですべての公演を行っていた演劇専用小劇場BLOCH以外での上演
そして自身としては初めて史実を元にした坂本龍馬と新選組がテーマのラブコメディ
久しぶりに観客動員数を更新し、320人ほどのお客様にご覧いただきました
2006年 9月
「(プ)↓」 Last project THE ENDing world. 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
この公演をもって、シタヤジルシプロジェクトを解散
当時の劇団員はそれぞれの活動の場へ旅立ちました

2009年 1月
「(プ)↓」 11th-project 妄想伝波 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
[カナリヤ / にしこり / 妄想伝波]
解散公演から2年半後、解散していたことをなんとなくうやむやに
単発の気持ちで過去作品1本と新作2本の短編を引っさげオムニバス公演を上演

2012年 10月
企画公演に参加、短編作品[ハウリング]を上演

2014年 7月
他団体と合同公演という形で短編作品[ハロー・リフレイン・ハロー]を上演

2016年 2月
また他団体と合同企画として、3団体が[約三十の嘘]を上演
シタヤジルシプロジェクトでは野田秀樹氏以外の既成脚本に初めて取り組みました

2020年 1月
「(プ)↓」 12th-project スプーンとフォーク 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
[フユノアノヒヲ / 譚歌 / 妄想伝波 / ハロー・リフレイン・ハロー]
過去作品2本と新作2本の短編4本を2つのステージに分けて上演
本公演をさかいに、うやむやで細々とした活動から本格的な活動再開を発表
次回公演は2021年3月に14年ぶりの長編新作サクラライタリウムの上演を発表
2020年 7月
2月から始まったコロナウィルス蔓延にともない、先行きが不透明なことから
サクラライタリウムの上演の無期延期を発表

2021年 4月
12月にサクラライタリウムの上演を発表とともに活動再開を発表
初となる出演者オーディションも開催
2021年 8月
解散後、下屋義仁の個人ユニットとなっていたがメンバーとして白藤麗・日置智絵が加入
2021年 11月
ARTS for the future!(文化庁)助成金、採択
2021年 12月
「(プ)↓」 13th-project サクラライタリウム 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
コロナ禍ということもあり、客席数を半分にし初めてのライブ配信にも挑戦
未知のウィルスが蔓延するという奇しくも時勢に似てしまいました

2022年 4月
次回公演出演者オーディション開催
2022年 5月
二度目のARTS for the future!2(文化庁)助成金、採択
7月と10月に公演を行うことを発表
10月の公演に関しては初めての東京公演となることも発表
2022年 7月
「(プ)↓」 14th-project 贋作・罪と罰 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
野田秀樹氏の作品として初めての大人数芝居に挑戦
2022年 7月
初めての東京公演の出演者オーディションを開催
2022年 10月
「(プ)↓」 15th-project Right Eye 上演中止(アトリエファンファーレ東新宿)
上演まで一生懸命稽古と準備をしておりましたが、本番前々日に役者から降板の申し出があり上演中止

2023年 1月
旗揚げ20周年として、20周年記念企画として長編新作2本の上演を発表
2023年 3月
20周年記念企画の出演者オーディションを開催
2023年 6月
「(プ)↓」 16th-project 縁時雨 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
雨をテーマにした2時間に渡るシリアス長編作品
映像作品を舞台にそのまま持ってきたような作品とご好評いただきました
2023年 12月
「(プ)↓」 17th-project 学園戦争 上演(演劇専用小劇場BLOCH)
本公演は18年振りとなるTheater Go Round(札幌劇場祭)の参加作品
解散以前のようなラブコメディを。というコンセプトでVol.2 恋愛手引の世界線の延長を描きました